コラム

Atypon Systems社のKevin Cohn氏インタビュー

Kevin Cohnアメリカ化学会(ACS)、CrossRef、The New York Times、Financial Timesなどが利用する電子出版プラットフォーム(Atypon Literatum)を開発しているAtypon Systems社 のマーケティング部長 Kevin Cohn氏の来日にあわせ、でじラボ編集室でインタビューを行いました。Atyponのことやユーザの声などを気さくに話してくれました。

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Atypon Systems社について

-Atypon Systems社について紹介してください-
Kevin:Atypon Systems社は1996年に創業し、当初は学術出版社にデータの変換を行っていました。同年The Journal of Biological Chemistryにオンライン用のデータ変換を行いました。本社はYahoo!やGoogleがあるシリコンバレーにあります。従業員数は現在85名です。

-Atypon Systems社の社風は?-
Kevin:迅速に動く文化が根付いています。製品は常に進化をしており、常に同業者のなかでトップに立っていたいと思って活動しています。

-Atypon Systems社という社名の由来は?-
Kevin
:社長のGeorgios Papadopoulosが創った造語です。最初は単に「作り上げる」というような造語として創ったのですが、後で「atypical(特殊な、型にはまらない)」という単語に近いと分かりました。

-Atypon Systems社におけるKevinのポジションは?-
Kevin
:マーケティング部長です。開発の製品管理・事業管理・顧客サポート・トレーニング・文書管理・製品のブランドマーケティングの統括責任など何でもやっています(笑)
これらの業務を20~25人のスタッフと担当しています。

Atypon Literatumについて

-Atypon Literatumについて紹介してください-
Kevin
:公開プラットフォームでは、閲覧者側と管理者側の両面において充実した機能が必要です。ユーザは閲覧・購入を希望するコンテンツにすぐにたどりつくことが重要で、Atypon Literatumでは強力な検索機能を標準に備えユーザのコンテンツ検索を容易にしています。
またそれらを管理するコンテンツ管理者は、管理者側で自由に画面デザインすることでオリジナリティのあるサイトを作れ、コンテンツはユーザの都合で即時に公開できます。その他、アクセスコントロール機能として、期間によるアクセス制限、アクセス回数やセッション数などによる制限、フリートライアルなど多くのアクセス管理の方法が実現できます。
Atypon Literatumは毎年2-3回のバージョンアップを行っており、常に世界の最先端を走り続けています。
主な顧客は出版社です。アメリカ化学会やNew England Journal of Medicine、Taylor & Francisグループなどがあります。彼らは利用後に多種多様なフィードバックをくれるので、それらを踏まえて更に進化を進めていっています。

-Atypon Literatumのユーザの声は?-
Kevin
:大変満足していると言ってくれています。その証拠に、どの顧客も続けて契約を更新してくれます。今は次世代に向けた開発に着手しており、その関係でCrossRefと5年間の新規契約を最近結びました。彼らとの関係はすでに10年間という長期に渡って続いています。お互いに非常に良い信頼関係ができています。
アメリカ化学会(ACS)は、追加で1200冊の書籍をAtypon Literatumで使うことに決めました。継続的に強固な良い関係が続いています。こういったことから、顧客は大いに満足していると言えます。

-Atyponの将来の構想と展開は?-
Kevin
:電子出版や電子書籍に対する要求は急速に高まっています。私達はこれから12ヶ月~18ヶ月の間に非常に大きな動きがあると注目しています。例をあげると、出版の種類の多様化や出版社のコンテンツの多様化などです。ジャーナルや冊子、データベースのみではなく、例えばディスカッション形態や投票のようなものが、iPhoneやiPad、BlackBerry、Xperia、Kindle等を通して、いつでもどこでも行えるような複合性が必要になると考えています。Atypon Literatumはさらに出版社の様々な要求に適応できるようにし、扱うデバイスの能力を最大限に生かせるようにしていきます。
Atypon Literatumは1998年以来、急速に発展してきました。そのスピードを落とす理由はどこにもありません。この分野は常に進化を遂げますが、Atypon Literatumは常に最先端を走り続けます。

アトラスについて

-アトラスの印象は?-
Kevin
:アトラスの第一印象は日本人である(笑)それは冗談として、非常に良いポジションにいる会社であると思います。多くの専門分野に特化しており、日本で最も大きな公開システムの一つを開発しており、日本の出版界の要求を幅広く探求している会社であると感じています。

-アトラスに期待することは?-
Kevin
:Atypon Systems社はアトラスを非常に信頼しており、日本の学術系出版社などに対して素晴らしいソリューションを提供してくれると思っています。また学術関係以外の出版社に対しても素晴らしいサポートが提供できると思います。

日本の出版社に向けて

-日本の出版会にメッセージはありますか?-
Kevin
:学術出版の世界は国際的です。国際的な規模で成功する出版社は次世代のデジタル製品を取り入れるための技術開発を常に考えています。この業界で成功するためには、効率的にコンテンツを配信できるような仕組みが必要です。加えて様々な形態のアクセスコントロールを用いて、コンテンツを売り、利益を得ることが必要です。ただ、最も優れた営業ツールはコンテンツそのものであることは間違いありません。皆さんが思いを込めて作成したコンテンツを効果的・効率的に配信するための強力な手助けをすることがAtypon Literatumには可能です。

-今日はありがとうございました。是非、日本の学協会や出版社の皆様の前で講演お願いしたいと思います。-
Kevin:ありがとう。機会があれば。