論文は研究発表の歴史的記録と考えられるため、厳格に取り扱う必要があります。
そのため、一度発行(公開)された論文の重要な誤りは、エラータ(Erratum)を発行して、誤りがあったことを公示します。
さらに、オンライン公開の場合は、元記事とエラータ記事をリンクし、その記事に誤りがあったことを分かるようにすることができます。
次のような誤りのケースは、エラータを発行する必要があると言われております。
- タイトルの誤り
- 抄録の誤り
- 著者名、著者のE-Mailアドレスの誤り
- 受付日、採択日、発行日の誤り
- doi記載の誤り
- 図表の誤りや欠落
- 編集・印刷の不手際による誤り etc.
以下、各出版社(サイト)でのエラータの掲載例を紹介します。
■元記事
■エラータ記事
※「Referred to by」でリンクしているため、誤りがあったことがわかります。
エラータタイトルには、元記事の書誌情報(ジャーナル名、巻、開始ページなど)も付与しています。
■元記事
※An erratum to this article can be found at からエラータ記事が閲覧できます。
■エラータ記事
※The online version ofthe original article can be found under doi: から元記事の閲覧ができます。
■元記事
■エラータ記事
また、昨今は採択された原稿を速やかに公開する形式(Advance Online Publication 、Article in Press、Online First、AdvancedPublication)をとるジャーナルも多くあります。
早期公開時に論文の内容に誤りがあった場合は、一般的に通常公開記事で訂正することで対応しますが、早期公開から通常公開記事の発行までが非常に長期間になるなど、誤りを放置できない場合は、各出版社の判断で適切な対応をしています。