投稿規程を作成するには
科学技術情報流通技術基準 SIST
科学技術振興機構が定める科学技術情報流通技術基準 SIST は科学技術情報の流通についてさまざまな基準を定めています。電子ジャーナルにとって特に重要なのは次のものです。
投稿規程の作り方
SIST 07 の「4. 9 投稿規程」によれば、新しく投稿規程を作成する場合は次のような項目を盛り込むことが重要です。
- 雑誌の対象とする分野,掲載する記事の論文種別(原著論文,総説等),長さ(字数又は印刷ページ数)及び使用言語(日本語,英語等)
- 投稿者又は著者の資格と共著者の承諾に関する条件
- 論文の審査手順と採択基準
- 論文の受付日又は採択日に関する規定
- 原稿の書き方
- 論文の新規性に関する条件(オリジナルであること,他誌に発表又は投稿していないこと等)
- 各種ガイドラインの遵守に関する条件(実験動物の取り扱い,患者のプライバシーの保護等)
- 著作権の帰属と著者の権利(著者による原稿内容や図表の転用,セルフアーカイブ等)又は発行者の権利(電子的公開,二次利用の権利,複写の許諾権等)に関する規定
- 校正,別刷,掲載料等の規定
- 投稿方法(電子投稿の場合はその手順等)
- 制定日付
執筆要領の作り方
上記 SIST 07「4. 9 投稿規程」の「(e) 原稿の書き方」が執筆要領になります。ここに盛り込む項目は次のように示されています。
- 投稿票
- 論文構造のスタイル(章立ての基準等)
- 文字およびレイアウト等の原稿の作り方
- 図又は写真及び表の作り方
- 用字用語,記号,符号,単位等の基準
- 参照文献の書き方
- 抄録及びキーワードの書き方
- 電子原稿の作り方と添付ファイル
参照文献の書き方
執筆要領では参照文献の書き方について触れる必要があります。化学・物理分野、医学分野などでは国際的な参照文献の書き方の慣行があるので、それを利用することができます。特に国際的な慣行がない場合や和文誌の場合は SIST 02 参照文献の書き方 を利用すると便利です。
著作権に関する取り決め
著作権に関する取り決めをしておくことは著者とのトラブルを防ぐ上で重要です。科学技術分野の多くの雑誌では著者が著作権を出版社・学会に譲渡することが頻繁にあります。その場合は執筆規定でその旨を明記すると同時に、著者に対し著作権譲渡書に署名してもらうようにすることが望まれます。
一方著作権を譲渡しないで出版権のみを出版社・学会がもつ場合もあります。海外では Nature Publishing, Royal Society of Chemistry, 日本では情報科学技術協会などがあります。
最近は大学などで機関リポジトリを運営しているところが増えています。著者は自分の論文をリポジトリにデポジットします。著作権が出版社・学会にある場合は著作権者の許諾が必要となりますが、この手続きは煩雑なので、多くの場合、投稿規程などであらかじめ条件を定め無許諾でできるようにしています。その場合、出版社・学会は次の点を定める必要があります。
- いつデポジットしてよいか
- 雑誌発行前
- 雑誌発行と同時
- 雑誌発行から一定期間後 (半年か 1 年後が多い)
- 何をデポジットしてよいか